おサル気まぐれ日記 ~ルレナバケから世界へ~

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。

 1月25日の土砂崩れ+鉄砲水による洪水の後、ようやく家が少し片付いたと思ったところに、つづく31日、今度はベニ河(アマゾン河の源流のひとつ)の氾濫による洪水が起きた。山攻めのつぎは河攻め!


 まったく予想していなかった一度目とは違って、二度目は前日から河の水位が徐々に上がっていくのが目に見えていたので、川辺住民はもとより数ブロック上の住民までが十分に警戒し、前夜から各家庭の入り口に土嚢を置いたり、レンガと石膏で固めたり、家具を上に積み重ねたりする様子が見られた。我が家も川辺から3ブロック上にあるとはいえ比較的下流部の低地なので、やっぱりご近所さんに見習って、表と裏の入り口に土嚢を積んで洪水に備えた。にもかかわらず・・・


 日が明けてみれば、努力のかい虚しく、氾濫した河から逆流してきた水が道路の溝から勢いよく溢れかえり家の敷地になだれ込んでくるし、キッチンやシャワーの排水口からも逆流してくるしで、一度目よりは遅いペースとはいえども数時間後には結局我が家は再びひざ上の高さまで浸水してしまった。浸水を防ごうと工夫や努力をした分、二度目の方が物質的な被害は少なくすんだけれども心理的なダメージは大きく、なんだかどっと無力感を感じてしまった。


 結局、屋内の水が長靴の中にジャブジャブ入ってくるようになった頃、無駄な抵抗を諦めて我が家を放棄し、幸い町の高台部で二度とも浸水被害を受けなかった私の職場(ツアー会社)にテントを張って、4日間寝泊まりすることとなった。同じく、山間部、川岸部に住居を持つ多くの住民たちは高台の学校で今でも避難生活を続けている。


 ・・・と、洪水がもたらした被害はこれだけでは終わらない。25日の土砂崩れで山の湧き水が町にもたらす水道の主管が激しく破壊され、その後も雨がつづいたものだから復旧作業が遅々として進まず、なんと昨日まで約二週間もの日々、町全体で水道のない暮らしがつづいた。その間みんながどうしていたかというと、降り止まない雨水を溜めて飲料も家事も洗濯も入浴もまかなっていたのだけれど、なにしろ熱帯のこの地域、水が溜まる場所には蚊も勃発するし、だいたい不衛生だし、不便だし。


 さらには、河のアクセスはおろか、陸のアクセスもラパス方面は途中で橋が落ちて不通、ブラジル方面は道路が浸水で不通、毎日飽きずに降りつづく雨でセスナ機もほとんど運航できず、文字通り「陸の孤島」となったルレナバケに閉じ込められてしまった私たち。


 洪水まっただ中やその直後はみんな目の前の出来事に必死だし、アドレナリンが出ているのか結構元気だったけれども、日が経ち状況が長期化するにつれて、自宅や町の惨状に改めてショックを受けたり、町の水が引いてもなかなか水道が復旧しないことに苛立ちと不安を感じたり、まだ降り止まない雨がトラウマになってきていたり、と心身ともにみんなの疲れが溜まっていくのを感じた。


 水道の復活で住民にちょっと元気が戻ったけど、家の片付けから町の復興まで、まだまだこれから私たちがやることはいっぱい。それに今後、デング熱流行や農作物不足、観光業の落ち込みなど二次的な心配事もたくさん出てくるだろうけど、まぁ焦ってもしょうがない。さぁ、前向きにみんなでガンバロウ、ルレナバケ!


     ☆      ☆      ☆      ☆      ☆   


追記:そうこう言いながらも少し落ち着いてきたかなぁ、という2月9日、なんとまたしてもベニ河が氾濫して町中が大洪水に。水道もせっかく復旧してほっとしたところだったのに、1日たってまた断水。まだまだ我々の試練は続きそうです。。。 
(↓写真は今朝の我が家の前の道)

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コメント
ご無事で何よりです
やはり初期の浸水被害に引き続き、今回の災害での状況もあまり良くなかった様ですね(´・_・`)

水の確保は身体に関わる問題だと思いますので、なるべく衛生面に気を付けながらお体ご自愛ください。
何か自分にできることはないかと思いながら、一刻も早くルレナバケ、ボリビア各地の災害地に普段の生活が戻って来ることを願っています。

大変な状況の中、お返事やブログの更新ありがとうございました。
引き続き、なち~たさんのブログでの災害状況を見守っていきます。
2014/02/11(火) 00:09:22 | URL | みき #-[ 編集]
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