おサル気まぐれ日記 ~ルレナバケから世界へ~

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。

 迫害、被支配の悲しい歴史を乗り越えてきた先住民の代表として政権と人権を取り戻したはずのエボ現大統領。また、パチャママ(母なる大地)を守ってきた先住民の知恵を尊重しようと世界に呼びかけていたはずのエボ大統領。


 なのに。・・・今、そんなエボ氏の本音を疑わずにはいられない、とっても残念な事態が起きている。白人層による先住民族迫害及び環境破壊を題材とした映画「アバター」よりも複雑さを増した、「メジャー先住民族」(国民の多数を占めるアイマラ族及びケチュア族)による「マイナー先住民族」(ボリビアにはそのほか34の少数民族が存在する)抑圧、という図である。


 発端は、ボリビア低地のアマゾン地域から高原地域(コカ生産地)へとつながる幹線道路を造るという、エボ氏が選挙前にコカ農民たちに公約したらしいプロジェクトなのだが、立地的な都合からアマゾン地帯少数民族の住処でもある緑あふれる国立公園のド真ん中に道を通そうというのだ。


 反対派には有無を言わさないという強引な政府の姿勢に対して、このたび低地少数民族たちが団結して立ち上がり、コンクリートの幹線道路に壊されそうになっている緑の大地を出発し、膨大な環境破壊と少数民族迫害の主犯になろうとしている国政府のある天空都市ラパスを目指して超長距離な平和的デモ行進をはじめて約一ヶ月。


 現在行進が続けられている旅路は、かつて私も長距離バスの旅で3泊4日立ち往生したことのある、恐ろしくインフラの整わない湿原地帯だ。道中には口にする水も食べ物もなく、昼間は日射しのきつさに、夜は蚊の大群にうならされた当時の小冒険の記憶がよみがえる。


 幹線道路の建設地を再検討してほしいという少数民族たちの切実な声はいまだ政府には聞き入れられず、デモ参加者のなかには体調を崩す人たちが続出しているとのニュース。


 乳飲み子を抱える私は直接的な支援はできないけれど、差し入れを持って応援に行くという勇敢な友人の車に、ミネラルウォーターやTシャツなど心ばかりの物資を積み入れさせてもらった。
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