おサル気まぐれ日記 ~ルレナバケから世界へ~

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。


 ボリビアって国は、ユニークな地形のおかげか、とにかく、その昔から天然資源の宝庫だったのだけれど、悲しいことに、自然と共生してきた先住民たちの暮らしは、いつも北の国々からくる欲深い人間たちによって破壊されてきた。スペイン植民地時代には銀が採り尽くされ、20世紀には多国籍企業に錫鉱山が荒らされてきた歴史があり、その天然資源の豊富さにもかかわらず、ボリビアは今でも南米の経済最貧国だ。


 そんな屈辱的な歴史をくり返さないために・・・とついに立ち上がった先住民たち、の代表である、エボ大統領。


 前回の選挙で公約していたように、ボリビア南部で採れる天然ガスの国有化をすすめ、外国企業たちを追い出した。そして、つねづね「先住民たちの権利」を声高々に唱える。それはいいのだけど・・・。


 最近のエボ氏を見ていると、「先住民の権利の主張」がいつのまにやら「欧米や白人層への対抗心」とごっちゃになっているように見受けられて、不安になる。


 なにが不安かって、そりゃ、「うちの領地で採れるもんはうちのモンだゾ」ってな言い草で、先頭切って北の国々のやり方(天然資源の搾取、環境破壊)をくり返すようでは困る。なにしろ、ボリビアには、21世紀の今でもまだまだ未開の資源がたくさん眠っているのだ。


 世界最大の塩の湖、ボリビアのウユニ塩湖。それはそれは寒くて、寒くて、空気も薄くて(標高ほぼ富士山)、人間(というか、私)の生息地としてはあまり適した場所とは言えないけれど、真っ白でどこまでもつづく塩の結晶のじゅうたんと、これまたどこまでもつづく青空との大自然コラボが生み出す非現実的空間が壮大で美しい場所。

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 そのウユニ塩湖には、なんと、リチウムイオン電池の原料となる炭酸リチウムなるものが埋まっているんだって。で、当然のことながら、世界各国がその天然資源へのアクセス権を狙っている、と。最近のニュースでは、ボリビア政府がイラン(なぜに?)と提携を組むなんて話が出ている。



 そして、ルレナバケ。それはそれは暑いけど、ジャングルの森から出る自然エネルギーが心も身体も癒してくれる、私の最適生息地。そのルレナバケの町から川向かいに広がるジャングル(マディディ国立公園)は、世界一の動植物多様性を誇るらしいけど、じつは、その森林の奥地には、なんと石油なんて物騒なものも眠っているらしい。

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 リチウム開発にしても、石油開発にしても、その地の自然破壊をなくして進めるのは不可能だと思う。だから、心配なのだ。エボ氏の動向が。


 ボリビアの先住民たちは、代々、自然を「母なる大地」として奉ってきた民族なのだから、どうか、これからも自然に対して傲慢にならず、自然とともに生きる暮らしをできうるかぎり守ってほしい。自然と先住民の権利の両方を守れるオルタナティブな道を積極的に模索していってほしい。たとえば、エコツーリズムとか。。。

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