おサル気まぐれ日記 ~ルレナバケから世界へ~

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。


 なんだか気持ちと作業(苦手な大掃除!)が追いつかないまま、気がつけば、もう今年も一年が終わろうとしてる。

 今年も、お蕎麦ではなく、豚肉食べながらの年越しだ。


 今年はお店の三周年を迎え、活動もすっかり安定期に入った感じで、収入面ではボリビア国内の情勢不安に左右されながらも、なんだか全体的には心に余裕の持てた一年になった気がする。

 新しい出会いもたくさんあった。現地の新しい生産者たちとの出会い、私たちの活動に興味を持ってくれたボリビア人や世界中から来る旅人さんたちとの出会い、現代風にネットを通しての出会い、エトセトラ。


 来る年も、毎日の小さな出会いやストーリーに「ありがとう」と思える心の余裕を持ちながら、新しいことにも挑戦していきたいなぁ。。。


 世界中のみなさん、よいお年を!


 協力隊の同期だったユミチャンが遊びにきてくれた。

 彼女とは、当時、派遣地が一番近い地方仲間で、いくつもの思い出を共有している。ラパスやサンタクルスで開かれる集まりや定期検診などに行きそびれたり、否応なく遅刻したりするほどの「雨女エピソード」の数々。。。なんといっても、彼女と一緒にいて、まともに飛行機が飛んだ試しがないのだ。


 そんな彼女が、奇跡的に予定通りセスナを飛ばしてルレナバケまできてくれた。

 そこまではかつてないほど順調だったんだけど。


 「雨女」かつ「酒飲み」な彼女(+それぞれのパートナー)と、とりあえず、ランチで乾杯!

 そして、午後から店は閉めちゃって、山の上に最近できたばっかりのリゾートチックなプールに行くことになったのだけど、その辺りから突如雲行きが怪しくなってきた。


 「ちょっと一雨来そうだねぇ」なんて言いながら、山に向かう・・・と、山の麓で派手に焼き畑をしてるではないか。そして、轟々と燃えさかる炎の煙がそのまま山上のプールの辺りに向かっているのが山の下からでも見えたのだけど、「まぁ、とりあえず行ってみようよ」と、軽い気持ちでそのまま車で山を登って行く能天気な私たち。

 と、突然、先行く道の両側が燃え始め、狭くてくねった道で後戻りもできず、一行の乗った車は炎と煙の中に否応なく突っ込むハメに! なんと、目の前には燃え盛るプールの屋根(乾いたヤシの葉)! 


 驚いたことに、焼き畑の火が強風に煽られて、一瞬にしてプールの周辺に燃え移り、どんどん火の手が広がっていく、まさにその瞬間に居合わせてしまった私たちなのである。

 幸い、プールの水がたっぷりあったことと、火を消すために動ける人間が充分にその場に居合わせたため、しばらくの消火活動のあと、派手な火の手は治まった。


 とは言え、もうこれではリゾートどころではない。まだ黒い煙の上がっている灰まみれとなった山を後にして、一行はこの非日常な経験におおいに興奮しながら、町の中心へと戻る。


 と、そこには嵐が通り過ぎたと思われる痕跡が。。。 なんと、町のど真ん中にバカでっかい木が倒れているという、あり得ない風景!

 どうやら、私たちが山上でアクション映画のような劇的な体験をしている最中に、町中では暴風雨が降ったと言うのである。ちなみに、町から車で10分の山上のリゾートには、消火のためにみんながあれほど欲した雨雲はやってこなかった、という不幸。

 そして、さらには、その倒木のために主要な電線が切れてしまい、町中が停電に!!


 いやぁ、もう。笑うしかない。あり得ないよ。とりあえず、「乾杯!」でもするか(笑)


 さて。こうしてユミチャンは、「雨女」から「嵐を呼ぶ女」へとめでたく昇格し、あり得ない伝説をまたひとつここに残して、文字通り「嵐」のように去っていったのであった。 めでたし、めでたし(?)



 そんなこんなで、メリークリスマス!

 せっかく(?)アマゾンなのに、まったくもってアマゾンの個性と趣きが感じられない、定番の「もみの木プラスチックツリー」を飾ってるご近所さんたちに対抗して、トロピカルな自然素材でクリスマスオーナメントを自作してみた。


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 ヤシの木の枝に野生コットンをのっけて、アルテサニア作家たちの商品であるヤシの葉で編んだ天使、ベル、星、かごetc.と、木の実と、ヒマ人店長による折り紙作品とで飾り付け。ルンルン♪ エコ(という名のケチ?)なので、イルミネーションはなし。

 店先に置いたら、地元の子どもたちやおばちゃんたちの目を惹いて、おもしろがられたり喜ばれたりで、気持ちほんわか☆ 地元で流行んないかな、エコな手作りクリスマスツリー。


 ちなみに、ラ・カンビータのおすすめクリスマスギフトはこちら↓


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 ヤシの実ワインとハチミツ。どちらもヤシの葉で編んだバスケットとセットでプレゼントにいかが? (注:現地販売のみ)


 なんとうっかり、気づけばもう12月。

 楽しげなのか寂しげなのか分からないトーンのクリスマスメロディーがそこらの店でしつこく流れる季節。アマゾンにいまいち似つかわしくないクリスマスオーナメントとか。


 連日のフィエスタの合間、お店の営業の方がとってもとってもヒマなので、こんなものを作ってみた。


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 「パイチ」という魚の鱗とジャングル産の木の実を組み合わせたすだれ。


 うちのお店には、日頃から現地の人たちがいろんなものを売りにくる。

 で、最近ゲットしたのが、このパイチという巨大な魚の鱗付き皮なのである。頭はもうなくて身もなくて皮だけだったけど、まるで人魚の下半身みたい。でっかい鱗は、直径7cmくらいもある。魚全体の体長は1m半くらいだったのかな?

 もっともっとどでかい奴もいるらしい。私は本物は見たことないけど、「こんな奴を見た」、「こんなのを釣った」、「食べた」、なんて現地の人たちのどこまで本当か分からない自慢話だけはこれまでに何度も聞いた、アマゾン川源流の謎の生物である。


 さて。そんなパイチの皮から鱗を一枚ずつペンチで剥がして、漂白剤に漬けて、洗って、干して、そのあとその鱗に一枚ずつ電動ドリルで穴開ける。そして、これまた現地の人たちがときどき店に売りに来るジャングルのカラフルな木の実の種にも一個一個ドリルで穴開けて、最後にその鱗と木の実をひとつずつヒモに通していく。という、かくも単調な作業なんだけど、完成するまでになんとじつに一週間もかかってしまった大作なのである。


 ・・・ていうか、ヒマ人やん、私(笑)