おサル気まぐれ日記 ~ルレナバケから世界へ~

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。


 ルレナバケの道路封鎖は一週間ほど前に解除されました。飛行機も毎日ブンブン飛んでます。

 なので、旅人のみなさん。もうはりきってルレナバケに遊びにきちゃっても大丈夫ですよー♪




 さて。身内同士の喧嘩によって自滅の道に進んでいたことにようやく気がついた大統領と各県の県知事たちが、ここ三日ほど前からコチャバンバの町で臨時集会を開いて、オトナらしく顔をつきあわせて話し合いをしているようで、なんかまた近いうちに国民投票をやるとか、なんとか・・・。まぁとにかく、両サイドが一歩ずつ下がるとこ下がって、近づくとこ近づいて、早いとこ平和的な国政に繋がることを祈ります。



 ちなみに、9月21日の今日は、ボリビアでは「春の日」、「恋人の日」、「学生の日」と、誰が決めたのかは知らないけど、なんだかとってもおめでたすぎて、ウキウキと飲んで踊らずにはいられない一日です☆


 ちょうどストライキや道路封鎖でボリビア国内が面倒なことになってる最中だったのに、そんななか、フェアトレードについて卒論を書きたいっていう大阪大学の学生さんが、夏休みを利用してはるばる私のもとまで訪ねてきてくれた。


 せっかくなので、じゃあ生産者を訪ねて直接インタビューしてみますか、ということで、「突発ミニスタディーツアー」を実行することにする。


 バイクタクシーを二台チャーターして、町から30分ほどで行ける比較的近くのベジャ・アルトゥーラという集落を彼女とともに訪ねる。


 緑の生い茂るなかにポツポツと立つ木の小さな家。寝そべるブタ。裸足でかける子どもたち。と、そんなのどかな風景に、日本からやってきた大学生のアヤコちゃんは、「ウルルン滞在記みたい~」と(笑)。


 連絡なしでの突然の訪問だったので、畑仕事に出ていて家にいない生産者もいたけど、ちょうど民芸品づくりをしていた生産者たちにも出会えた。


DSCF0270.jpg


 彼女は、タカナ族のルシンダさんという生産者。26歳の若さですでに5人の子どもを持つお母さんである。たくましい! 写真は、ヤシの木の枝を編んでいるところで、こうしてできた作品がコチラ↓


DSCF0273.jpg


 ここ数日でボリビア低地の情勢が一気に悪化して、テレビに映る都市部の様子はなんだか目も当てられないほどひどいことになってきている。


 低地の一大都市サンタクルスでは、過激派の市民団体が国営の電話局や税務署を暴力的に占拠して破壊行動をとったり、空港の入り口を占拠したりしていて、状況はとっても深刻だ。陸路もすっかり封鎖されていて、ボリビア東部、南部、北部は陸路での移動が不可能となってしまっている。


 ルレナバケでもそんな都市部の真似をしてか、はた迷惑な道路封鎖が始まり、陸路でのルレナバケの出口は道にドカンと置かれた倒木によってあっさり断たれてしまった。


 平和を絵に描いたようなこの田舎町には、暴力的な動きはいっさい見られないものの、「旅行者が来ない」という、小さいながら観光産業を主要とする町にとっては致命的なインパクトが顕われてきており、さらにこのまま道路封鎖が長く続くようなら、ガソリンや食料などが都市部から届かず、あっさり兵糧攻めにあってしまう。いや、兵糧攻めと言うより、道路封鎖を扇動しているのはこの町の役人たち自身なのだから、言わば、籠城心中?・・・アホらし。


 そんなことしても、打撃を受けるのは私ら町の住民だけで、国は痛くも痒くもないだろうに。。。


 それにしても、国の緊急非常事態だというのに、エボ大統領もサンタクルスやベニの県知事も一向に表に出てこないのは、これまたどうゆうことなのか。見ている方の恐怖心を煽るかのようにテレビに大げさに映るのは、ただひたすら、「狂気だった市民たち」vs「顔の見えない軍隊たち」の図、そして、敵に責任を押し付ける側近たちの顔、ばかりである。


 あぁ、ホントにいったいどうなっちゃってんだか、この国。


 なんかもっと、オトナらしく顔付き合わせて話し合いするとか妥協案出し合うとかして非暴力的に混乱を治める方法はないんだろうか。というか、想像するのも末恐ろしいけど、むしろ頭の悪賢こい連中が裏で市民マリオネットの糸ひいて、わざと国を混乱させているような気もする。


 ウゥ・・なんだかな~。嫌な空気だなァ。。。


 まぁ、ナマケ癖のあるルレナバケの人たちがそう何日も道路封鎖なんか面倒なことを続けられるようには思えないけど、念のための籠城生活に備えて、食料の買い込みでもしてみようか。


 うちの店には日頃からたくさんの日本人旅行者が訪れてくれる。


 そんな旅人さんたちとは、だいたいの場合、どんな旅をしているかの方が話題の中心で、日本のどこ出身、なんてわざわざ聞かないことの方が多い。なにしろ日本の地理・常識に疎い私は、「東京」と言われても、ただ「フーン、都会ダ」って感じだし、「秋田」と言われても、「あぁ、寒そうですネ~」くらいにしか感想が言えないからだ。ただし私の場合は、アクセントから関西出身というのが勝手に相手にバレてしまうのだけれど、まぁ、やっぱり、「へぇ、大阪なんだ~」程度で、出身バナシがそれ以上に広がることは、滅多にない。


 ところが、ところが、こないだ出会った女の子とは、たまたま出た故郷バナシで、思いがけず異常なまでに興奮してしまった。


 というのも、「大阪府出身」という共通点が分かり、軽い気持ちで聞いた「大阪のどこ?」の答えが、懐かしき土地名「箕面(みのお)」(大阪府北に位置する人口12万ののんび~りした小さな町。箕面の山にはおサルさんがいます♪)、そう、何を隠そう、私の故郷だったのである。


 異国の地でサル山・箕面のおヒトに出会うだけでもかつて経験がなく、十二分にテンションが上がったというのに、しかも、そのうえ、さらに、おそ~るおそる「イッセーノーデッ」で同時に口にした「箕面○丁目」までが、まぁ、なんとも見事にカブってしまったのだ! ・・・こんなコトって、あるんデスカ?

 日本から地球の反対側にあたるボリビアの、しかもこんな不便で辺鄙な小さな町ルレナバケ(おサルさんがいます♪)で、まさか、徒歩3分レベルの元・ご近所さんに出会っちゃうなんて!

 なんたる偶然。思わず、ドキドキドキドキ・・・。


 「○○クリニックって、知ってる?(←行きつけでした。)」

 「もしかして、バカでっかい犬を飼ってたお宅の近く?(←同級生でした。)」

 「○○さんと同じ集団登校だった?(←・・・覚えてないです。)」


 なーんて、究極にローカルな話題で一気にふたりで盛り上がる。しかも、年齢もそんなに離れてなくて、なんと同じ時期に同じ小学校の校舎にいたことまで判明。


 これは、地元通のウチのバアちゃんなんかに話したら、「あぁ、○○さんとこのお嬢さんネ」くらいにあっさり話が通じてしまいそうな予感。。。ワォ☆


 幼少~学生時代を過ごした町サル山、箕面(←しつこい?)の実家を10代の終わりに離れて早くも10年ちょっとが経ち、もはやホームシックという感覚すら思い出せないような、故郷に薄情な私だけれど、そんな私が久々に自分の愛郷心に気づく出来事であった。


 VIVA! サル山、みのお!

 8月30日、コチャバンバの青空のもと行われた親愛なる某チエさまのハッピーウェディングは、本当に最初から最後まで誰の顔からも笑みが絶えない素敵な昼下がりとなった。


 なんといっても、この幸せカップルは、我々招待客のために素晴らしい余興を用意してくれていたのである。

 教会で誓いの言葉を述べ、指輪を交わし、チュッとやって神聖な雰囲気の式を終えて、みんなに祝福の抱擁を受けながら出てくる新郎新婦。そこまではよくあるカトリック流の式典なんだけど。。。

 教会の外で二人が乗り込んだのは、映画で見るような白い花やリボンで飾られたリムジンではなく、賑やかしにビール缶をいくつも後ろに付けた乗用車なんかでもなく、なんとびっくり!「Sightseeing Cochabamba」と大きく書かれた真っ赤な二階建てのコテコテ観光バスだったのである。

citytour.jpg

 新郎新婦がオープンエアーの二階の先頭席に立ち、次々と同乗する招待客には手際よく缶ビールが配られ、「さぁ、みなさーん、準備はいいですかー?」

 いざ、シティーツアーに出発。

 さらに、ツアーバスの後ろからはなんとラッパや太鼓を手にしたオッチャンたちがトラックの荷台に乗って、パッパラパーとご機嫌な演奏で我々のシティーツアーについてくるではないですか! なんだコレ、もう楽しいったらない♪

 ドンチャン、ドンチャンと浮かれた演奏にのって、選挙カーのように手を振りながら町を迂回する私たちに、当然ながら町中の野次馬たちの好奇心の目と笑いが集まる。


 あぁ、さすがはチエさま、自分の晴れ舞台にこんな珍企画で招待客と町中を喜ばせてくれるとは。。。 Que buena onda!


 こうして軽く二時間ほど賑やかなコチャバンバ散策を楽しんだあと、笑いと幸せに包まれてビールもよくすすみ、すっかりほど酔い加減の浮かれ一同は、エレガントだけどこじんまりとした雰囲気のいいホテルに到着。そこからはお決まりの飲めや踊れやの楽しい宴が夜まで続いたのだった。


 チャン、チャン♪


 ちえちゃんとミッキー、お幸せに! これからもずーっと、まわりのみんなに笑いを広げる素敵なカップルでいてください☆

pareja.jpg