おサル気まぐれ日記 〜ルレナバケから世界へ〜

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。


 ルレナバケにはいろんな人がいろんな夢を持ってやって来る。

 以前、日本から探検部に所属するという大学生たちがやって来て、インカ時代の隠れトンネルを探し求めて、この辺りのジャングルの中を探索していったことがあった。

 そして今度は、冒険部(余談:探検部と冒険部というのはバスケとサッカーほど違うものらしい)に所属するという大学生の男の子が日本からはるばるやって来て、ルレナバケからブラジル国境近くのリベラルタという町まで約300キロつづくベニ川(アマゾン川源流のひとつ)を、カヌーで漕いで下ることに挑戦するという。

 アマゾンの神秘は、多くの人を魅了する力を持っているのである。


 ボリビアでは国民投票や選挙の投票日はみんな休業を義務づけられているので、店が開けられないうえ投票権もない私は、不謹慎ながら、この公的にオフな一日をいかにのんびり楽しく過ごすかということを友だちと前々から相談し、結局、前日の夕方から友だちの出来立てホヤホヤのカヌーで魚釣りに出かけることになった。

 総勢10名の友だちグループでカヌーに乗ってベニ川を下り、町からそう離れていない小さな島に舟を着け、そこで焚き火をしながら、みな自由に魚を釣ったり、お酒を飲んだり、釣った魚を(私は釣れなかったけど)火であぶって食べたり、焚き火のまわりで寝そべったり。ルレナバケの町でも充分夜空がきれいなんだけど、町の灯りから離れるともう星空が半端なく豪勢で、流れ星なんかもあっちやこっちやと流れたい放題で、なんとも贅沢な一夜となった。

 翌日は夜明けとともにテンション高く活動する連中に無理矢理起こされ、ふたたびカヌーに乗って、より下流の別の川辺に上陸し、各々自由気ままに魚釣りに熱中したり、川で水浴びしたり、二日酔いで昼寝してたり(え、私?!)。

 昼前になるとさすがに日差しが強くなってきて、寝不足も兼ねて(お酒不足で酔いも醒めて?)みんなテンションが落ちてきたので、カヌーに乗ってルレナバケの町まで帰郷する。私以外はみんなボリビア人なので、ちゃんと投票しに行くよう背中を押して、家に帰るとシャワーを浴びてベッドに倒れ込んだ。


 さてさて、そんなわけで私が久々にアウトドアな休日を楽しんだその日、ボリビアでは大統領と9県の県知事の信任・不信任を賭けた国民投票が行われ、「ナニが出るかな、ナニが出るかな」とみんなオリンピック中継の合間に決戦結果が出るのを待ち構えていたわけなのだけど、そうしていざ出た結果が、エボ大統領60%の票を得て続投、エボ反対派の知事たちもそれぞれ続投が決定。2県で不信任票が勝ったものの、なんだかパッとしない結果に終わったのだった。

 結局エボ派とエボ反対派の勝敗は決まらず、かといってこれで両派が手を結んでお互い妥協点を探して前進しよう、なんて方向に進みそうもない。唯一はっきりしてるのは、一連の国民投票イベントが時間と税金の無駄遣いに終わったということだ。ハァ〜。思わず、ため息。


 ラパスで駆け足で用事を済まし、千鳥足で結婚式をこなし(oops!)、ルレナバケに帰ってきたその日がボリビア独立記念日の前夜祭で、疲れきった身体を奮い立たせて祭りに挑む、アホな私。。。


 さて、パソコンが手に入ってブログやメールを日本語で簡単に打てるようになったのはいいんだけど、なんとしたことか、ここ3ヶ月分の仕事が山積みではないですか! ノートに書き付けてある商品納品&販売数や金額の打ち込み作業、在庫管理作業、会計作業、etc. あぁ、考えただけで気が遠くなって、もう適当でいっかニャ〜・・・なんてついつい「ぐうたらボリビア人」的な性格がでてきてしまう。パソコンがある生活がありがたいんだか、恨めしいんだか。


 ところで、大統領と全県知事の賛否を問う国民投票が行われる決戦の日が近づいている。8月10日。この日に向けて、ここ数ヶ月というもの、ボリビア各地で大統領賛成派と反対派の派手なキャンペーン活動が行われていたんだけど、最後の数日とあって、両派ますます激しい応戦をテレビで繰り広げている。両極端な二方の互いのアラ探し合戦は、私を含めた大衆を混乱させるのに成功している様子で、それ以後どうなることやら不安いっぱいの情勢だ。


 そんなこの頃。とりあえず、私は今日も元気です。

 珍しく、バスが途中でトラブルことなく、朝の6時前にラパスに到着。

 それにしても、8月のラパスの朝方は、ジャングルっ子な私にとっては気を失いそうなほど寒い。

 今回のラパス出張の内容は、ヒッピーパンツやアクセサリーづくりに必要な部品などの買出し、ルレナバケTシャツの追加注文、新しく作ろうとしてるルレナバケスティッカ−の見積もり、先月からささやかな取引が成立した民芸品屋さんの訪問、それに、結局私の能力では回復の見込みがなく哀れにも息だえたままのMyパソコンの身替わりとして日本からはるばる届けられた妹のお古のパソコンの受け取り、などなど。


 まぁ、というのはじつは全部ついでで、今回の一番の上京目的は、土曜日に開かれるボリビア人の友達の結婚式なのダ! あらん、楽しみ♪ そんなわけで、明日は久しぶりに美容院に行ってみよう。
「Are you Natsumi?」とある日、店に来たオーストラリア人の旅行者に突然名指しでたずねられた。

最近、ありがたいことに、日本人旅行者は旅先の宿の情報ノートやホームページなんかを見て、私のことを知ってわざわざ店を訪れてくれる人がいる。また、ボリビア人にも口コミで名が知れてることはある。でも、でも、なんとしたことか、イングリッシュスピーカーの兄ちゃんにまで名前が割れてるなんて!

「おたく、どちらさん?」と、めっきり不思議顔の私に、ナイスガイな兄ちゃんが見せてくれたのは、ガイドブック「RoughGuides」ボリビア2008年版。

おぉ、なんと載っているではないですか!

「Natsumiが運営するアルテサニア(民芸品)の店"Cambita"」エトセトラ・・・と、なぜか名指しで!

そういや、一年半ほど前に会ったイギリス人の女の子がガイドブックの取材旅行だとか言ってたなぁ。ちゃんとウチの店の紹介も載っけてくれたんだ。スゴイ!ありがとう!

なんだか、最近少しずつだけど、営業活動前進してる感じ?

前々々回のブログに書いたヤシの木スプーンとヤシの葉小物の大量注文の納品を奇跡的に期限前に終えられて、ホッと一息。 いや、本当にホッ。

じつはここのところ、約束の期日までに間に合わないんじゃないかとドキドキしていたのだ。

なにしろ、ボリビア人の時間のルーズっぷりはシャレにならない。自分から日時を決めておいて、あっさり約束は破るし、時間に遅れても反省することなくケロリとしている。

しかも私が一緒に活動する生産者たちは、ほとんどが町から離れた集落に住んでいて、電話もない環境だ。

そんなボリビア人たちと仕事をするのには、そこそこの覚悟と寛容さとある程度の容量の良さが求められる。

例えば今回の場合、一ヶ月という短い期限付きの大量注文だったので、これまでの経験上比較的仕事が速く責任感のある生産者数人を選んで、遅れることを見越して、二週間の期限で数も本当の注文数の倍を注文した。

早く出きあがって数が余る分にはまったく問題ないけど、期限遅れや数の不足が発生すると、注文を受けた私の顔が立たなくなるのだから、こちらも頭を使って、より確実な方法を考える。

予想通り、私が出した期限前に予定の数の商品を持ってきたのは一人だけだった。それでも、本当の期日までにはなんとか数を揃えることができて、一件落着♪


素敵な誕生日パーティーと結婚式になるといいなぁ・・・。
ラパスのお土産屋さん通りに昨年末店を開けたばかりだという男の子が店を訪れた。

ラパスにはボリビア高山地方の民芸品を置いてる店はたくさんあるが、低地のアマゾン地方の民芸品を置いてる店がないので、あえて他と違った商品を置きたいと言う。

私としては、取引き相手の顔の見える形で商品の販売ルートが広がるのは大歓迎なので、さっそく私の店から彼の店へいくつか商品を卸す話が成立した。

と言っても、彼の方はまだ店のコンセプトを探ってる状態のようなので、今回はあくまでお試し卸しだけど、うまくいけば我がコたちが飛びたって行くチャンスがまたひとつ増えるかも?

一ヶ月前に成り行きでうっかり『Si(Yes)』と言ってしまい、丸一日あっちこっち連れ回されて撮影されたバイクのKAWASAKIのテレビCMが、先週から流されるようになった。

「五年前、私は日本からルレナバケにやってきて・・・」から始まる日本語でのナレーションに、わざとらしくスペイン語で二重音声にしてあり、わざとらしく民族衣装を着た私がうちの店で接客をしてる姿が映され、店から出た私がKAWASAKIのバイクに乗って、わざとらしく町中を走りまわり、「ルレナバケの人達が日本のバイクに乗っているのが嬉しい」みたいなわざとらしいセリフを言わされたあげく、最後には夜の飲み屋さんで旅行者たちとわざとらしく「KAWASAKI!」と乾杯する、そんな内容のCMが毎日何度もテレビで流され、町を歩けば「KAWASAKI!」と声かけられ、店までわざわざ冷やかしに訪れてくれる連中までいて、あぁもう、恥ずかしいったらない。

唯一の救いは、スタッフの約束通り、店の宣伝も兼ねてる、ってコトくらい。

でも、うちの店にバイク探しに来られても困るんだけどネ‥ 。