おサル気まぐれ日記 〜ルレナバケから世界へ〜

南米ボリビアのアマゾンールレナバケで暮らすおサルな私が、ジャングルの自然素材を使ってルレナバケの人たちが生み出した手づくり雑貨の店を経営しながら、気まぐれに日々の出来事や思いをつづり、ジャングルの香りをお届けします。


 アツイ。空気が生温く重たく、じっとりと肌にからみついてくる季節。冷たいビールが一瞬のどを潤したかと思うと、瞬時に汗になって吹きでてくる。そんな、アツイ、蒸し暑〜い日が数日続くと、たいがい、グググと夏らしい雨雲が近づいてきて、ルレナバケの町に滝のような豪快な雨粒が降り落ちる。


 そんな雨の日には、うちの店の前の屋根の溝から雨水が蛇口のように流れ落ちるので、裸になった子どもたちが列をなして、とっても元気いっぱいで微笑ましい風景が見られる。


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 「姉ちゃん、シャンプー貸して!」


 あぁ、なんてほのぼの。。。



 つづいて、恥ずかしがりやのそっくり二人姉妹も、

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 「いやん、恥ずかしい!」



 あぁ、ほのぼの、ほのぼの。。。


 そんな、雨の日の午後。ひとり勝手に癒されている私。

 来月に控えた大統領選挙の前に、現大統領を含めた候補者たちで公開討論会をしようではないか、と、もう数ヶ月も前から呼びかけている候補者たちがいる。ぜひとも、大いにやればいいと思う。だって、このままでは、誰を応援していいか分からないよ。(私、投票権ないけど。)


 なのに、何を恐れているのか、他候補者たちからの討論会という挑戦に対して、一向に首を縦に振ろうとしない、現エボ大統領。あ〜ら、エボさんてば、がっかりだワ。


 お金や物で釣るより全然いいし、お祭り騒ぎに無駄遣いするより、それぞれの候補者の政治方針をちゃんとみせてほしい。



 そんなわけで、私は、「討論会やろう」に一票!

 大統領選挙まで一ヶ月を切って、最近のボリビアは右も左もひたすら選挙キャンペーンづくし。ルレナバケのような田舎町でさえ、なんだか政党カラーがイヤに目につく今日このごろ。そして、町中の各政党のキャンペーン事務所や道ばたで毎日朝から晩まで、フォルクローレやらラテンポップやらレゲトンやらが大音量で流されている、はた迷惑なお祭り騒ぎ。あぁ、やっぱりね。どこまでも、いやおうなくラテンなノリなわけだ。


 それにしても、現政府派もそれ以外も、公約をアピールするのではなく、あっちでお金をばらまき、こっちで土地やらバイクやらにんじんぶらさげて〜、と、露骨な買収作戦が繰り広げられている様子が、できうるかぎり波風を立てぬよう、ごくごく穏便に暮らしている私の耳にまで届いてくる。


 どうやら、この国には公職選挙法も何もあったもんじゃない、らしい。


 思わず目を見張ったのは、ご近所さん。5年前の大統領選挙では赤い政党カラー(現政府反対派)の旗を掲げていたというのに、そして、去年の信任・不信任国民投票騒ぎでは同じく現政府反対派の緑のアウトノミア(自治権派)カラー一色に染まっていたのが記憶に新しいというのに、さて、この度、突然手のひらを返して、T−シャツから家の壁まで徹底して青色カラー(現政党派)染めになっちゃっているのは、いかがなもんか。そりゃあちょっと、あまりに節操がなさすぎやぁ、しませんか?と思いつつ、どうもツッコミずらくて。いやぁ、あまり知りたくはない、闇の政治事情をかいま見る。。。ドキドキ。



 さぁて、どうなることやら。ボリビアの将来。


 ♪♪ ある〜日、村のな〜か、オッサルさーんに出会〜った〜♪♪



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 そう、ある日、ふと店の外を見やると、道ばたで子どもたちが何やら賑やかにはしゃいでいる。「なんだろう?」と私も野次馬って近寄ると、なんとそこにはいとも愛くるしいオサルさんが! 



 どこから迷い込んできてしまったのか、こんな町中で突然賑やかな声に囲まれて、あらまぁ、すっかりびっくりしちゃっている様子。


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 結局、「自分が山に連れていくよ」と言い出した地元のお兄サンに連れられて、オサルさんは町の喧噪から逃れて、ジャングルの森へと帰っていきましたとさ。



 ♪♪ すたこらさっささ〜のさ〜♪♪

 ルレナバケからラパスへと登っていく道中のラ・カスダーダという小さな町で、豆の種まき〜収穫〜精製〜加工〜パック詰め〜販売のすべての過程で女性たちが主体となって生み出されているコーヒー、その名も「カフェ・ムヘール(=女性)」という商品をつくっている生産者グループがある。


 以前一度お取り引きしていたことがあったのだけど、その後、グループが活動休止状態になってしまっていたらしく、すっかり連絡が途切れていた。


 その「カフェ・ムヘール」が活動を再開し、先月ルレナバケで開かれた民芸品市に参加しており、偶然、私たち「ラ・カンビータ」とお向かいさん出店となった。ので、お客さんの少ない時間帯にここぞとばかりに近寄って、さっそく試飲をさせてもらう。



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 んん〜。これはこれは、香りがようございますねぇ。。。



 さてと。とくにコーヒーうんちくは語る用意がないので、気になるお方はぜひとも、ルレナバケまで試飲にお越し下さいませ!(え、無理? いやん、そんなつれないことおっしゃらず・・・。)


 ただいま「カフェ・ムヘール」、たっくさーん入荷しておりま〜す☆


 ちょっと涼しめの朝には、お目覚めのホットを一杯。暑い、あつーーーい今日みたいな午後には、爽やかにアイスコーヒーなんてい・か・が?



 今年からラ・カンビータ店を手伝ってくれている私たちの大事な仲間レティシアは、このあたりの先住民タカナ族のひとり。なのだけど、ほとんどのタカナ族の若い世代に見られるように、すでに子どもの頃からスペイン語教育を受けてきているため、おじいちゃんおばあちゃん世代や親世代の話すタカナ語が話せない。


 このあたりの先住民の言語には文字がないから、話す人がいなくなれば、その言語自体が世代とともに自然に消えていってしまうだろう。何世代をも繋いで、歴史を刻んできた「ことば」というひとつの文化が消えていくというのは、なんとも切ないことだと、つくづく思う。


 そんなおり、先住民アイマラ族出身である現在のエボ大統領の方針で、先住民の言語や文化があらためて尊重されるようになってきて、ルレナバケの町でもタカナ語のクラスが開かれるようになり、レティシアは最近できた夜間のコースでタカナ語を習いはじめた。


 「私はタカナ族だから」と自分の民族アイデンティティーをまっすぐ見つめて、親たちの話す言葉をあらためて勉強しようとしている彼女を見ると、なんだか嬉しくもあり、頼もしくもある。だって、そんな気持ちひとつで、「ことば」がまた生かされるのだ。



 そうだ、そんな彼女に便乗して、ここはひとつ、私もタカナ語を勉強してみようではないか!




 と、気合い上々にテキストブックをコピーさせてもらったのが、もうすでに半年前のこと。。。 は〜て、あのコピーはいったいどこへしまったのだったかしらん。当初のやる気はどこへやら、たぶんコピーとともにどこか奥の方で出番待ちというところか。

 ・・・ま、そのうち、たぶん、きっと、ね。
 (といいつつ、また気がつけば半年が経っているんだろうな。。。あぁ、ダメな私。)



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 余談・・・タカナ族は小柄な体型にストレートの黒髪、切れ長の目と、なんだか見た目がアジア人っぽい。そんなもんで、レティシア(↑)とはたまに姉妹だと間違われる私たち。。。 それとも、もしや私がタカナ族っぽいのか? これは、ますますタカナ語を勉強しなければ☆


 3日間の民芸品市が無事終了し、さまざまな出会いに心ぽかぽか〜・・・といつものようにのんびり浸っているヒマはなく、出店のために持ち出していた商品の後片付けなんかは助っ人のレティシアにまかせちゃって、翌日、イベントからテンション上昇中のまま、ルレナバケを出発!


 次の日早朝にラパスに着いて、友人の家で昼過ぎまで寒さをしのいで身体を伸ばし、おつぎはペルーへと国境越え。もうペルーまでの道のりはすっかり慣れっこだし、ルンル〜ン♪と浮かれて油断していると、チチカカ湖を眺めるプーノの町にて突如、高山病にかかる。Oops… なにしろプーノはラパス(約3700m)よりさらに高い、標高約3855m。それはそれは胸がつまって息苦しいし、吐きそうだし、頭はクラクラだし。でも、とにかく時間がないので、ぶったおれ状態で夜行バスに乗り込み、クスコに向かう。若いときの苦労は買ってでもしろって言うけど、いやはや二晩続けての夜行とは、ちょっと太っ腹に「肉体的」苦労を買いすぎではないかい?と、自分のことながら、少々呆れてみる。だいたい、もうそこまで若くはないもんで、気持ちに身体が追いついてないのかもしれないね、という切ない現実。(・・・えーと。ここは、笑っておこうか。)


 まぁ、とにかく。翌朝クスコ(3400m)に着いてみると、夜中のバス旅での苦しみがウソのように減って、睡眠不足はあるものの、吐き気なーし、クラクラなーし、三十路間近の体力、ほぼ復活! 遊ぶ気力、満点! なにしろ、ちょっと衰えてきたとは言え、私の取り柄は順応の早さなのである。


 そんなもんで、日本の友人たちとクスコで合流すると、またしてもテンションが自然とあがり、歩く!食べる!買いものする!(高山病を恐れつつ、気持ち控えめに、でもやっぱり)飲む!(さらに調子にのっちゃって、恐る恐るも)踊る!・・・という、笑顔の耐えない素敵なひとときを過ごすことができたのだった。 めでたし、めでたし☆



 さ〜てと。小イベントも小ホリディも終わったところで、そろそろテンションをフツウに戻して店長復帰するか。


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 今週末、ルレナバケ恒例の民芸品市が町のプラザ(広場)で開かれます。私たちも、4回目の出店のため、ぼちぼち準備中☆


 そして、その翌日ルレナバケを出て、日本から地球半周してはるばるやって来られる新婚ラブラブ中の友だちに会いに(邪魔しに?)ちょっくらペルーのクスコまで出かけてきま〜す♪ 


 私は子どもの頃から、卓球からテニスまで、とかくラケットを使うスポーツが好きだった。


 が、ボリビアにきてからというもの、ラケット片手に身体を動かす機会がまったくなくなってしまった。なにしろ、ラケット競技は用具がなければ始まらないので、どこの土地でも流行するというものではないようだ。ましてやテニスのように、整備されたコートやネットやラケットなどを必要とするスポーツは、ラパスやサンタクルスの都市ですら、一部のハイソな人たちにしか通用しないスポーツだったのである。


 「ナツミはなんのスポーツが得意?」と聞かれて、「私は元テニス部だよ」と自信満々に答えてみても、ルレナバケでは一同「?」という顔しか返ってこない。


 ここでスポーツと言えば、あっちを向いてもこっちを向いても、ひたすら「サッカー」なのである。W杯南米予選ではつねにビリ争いのボリビアと言えども、サッカーへの情熱だけは、マラドーナにも負けない。


 サッカーは見るのは好きだけど、自分がやるのはなぁ・・・。

 ここでは女の子たちも勇敢にサッカーをするけれど、激しくボールを蹴り上げたり敵に平気で体当たりをしたりする、なんともたくましすぎるボリビアーナたちの姿を見てしまっては、どうも気合い負けしてしまって参加する気が起こらない。


 そんなもんで、「すっかり運動不足だワ〜」と思っていたところ、ちょうど私好みのスポーツが身近に現れた。

 その名も、「ラケタ(=ラケットのこと)」。おぉ、そのまんま!


 さて。この「ラケタ」というスポーツは、その名の通りラケットを使った、スカッシュ(イギリスの室内壁打ちスポーツ)と軟式テニスのあいの子のようなもので、3面の壁に囲まれた長細く広いコート内で、1対1か2対2で、壁に向かってラケットで軟式ボールを交互に打ち合う競技である。誰が考え出したのかは知らないが、ボリビア以外では見たことのない、とっても不思議なスポーツなのだった。


 ともかく。その「ラケタ」の市営コートがつい最近、地元のごく一部のハイソなオッチャンたちの要望かしらん、突如ルレナバケに造られたのである。


 そこで、ラケットとボールとの触れ合いに飢えていた私は、さっそく用具をラパスから取り寄せ(ルレナバケには売ってない!)、朝早起きしてボールを打ちにいく日課が始まった。


 まだかろうじて涼しめの朝方に、なまっている身体を動かすのは、とっても健やかで気持ちがいい。身体も心もスーーーッと伸びて、クッとしまる感じ。


 そんな、スポーツとのご縁を得て、とっても気分爽やかでご機嫌なこの頃の私♪


 前、前、前回くらいの日記で紹介したグアラヨ族のオッチャンご自慢のハンモックについては、もうすでに書いた通りなんだけど、ハンモックって重くてかさばるからお土産としてはなかなか買ってもらいにくい。それに、ルレナバケの田舎町のようにゆったりスペースに富んだつくりの住居に住むお客さまばかりではないから、そもそもハンモックを設置する場所を持たない人が多いことも考えられる。


 そんなもんで、オッチャンの手織りを活かせて、いろんな人に使ってもらえそうな商品を検討中のこの頃。


 たとえば、お試しで作ってもらったのが、ミニ・ハンモック(長さ35cmx幅25cm、ヒモの長さ22cm)。


 さて。とりあえず思いつきで作ってはもらったものの、コレ、何に使えるだろう?と頭をひねらしてみる。


 うーーーん。


 うーーーーーーーん。



 フルーツバスケット感覚かなぁ?

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 お花受けというのもありかしら。
 (写真のお花は、乾燥させたとうもろこしの皮を染めてつくった造花。)

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 それとも、ワインボトルホルダーとか?
 (一本しか入らないので、酒飲みには向きませぬ。あしからず。)

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 もしくは、子猫ちゃんのシエスタ(お昼寝)用ハンモックなんていかが?
 あらん、ラブリー♪

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 いやいや、なかなかなんと。遊び心を誘うではないですか、このミニハンモック。(え、私だけ?)



 そんなワケで、ミニハンモックの使い道新発見でも、まったく別の新商品案でも、とにかく、おもしろアイデア募集中なのでありまする!


 ある日のできごと。


 店に入られたヨーロッパ人と見受けられるお客さま。いろいろ商品を眺めては、値段をきいて、値下げを試みてこられる。値引きを注文されるお客さんは普段から少なくないので、多少は値引き可能な値段設定をしているのだけれど、かと言って、言われるがままに値引きしていたら、こちらも活動が成り立たない。


 お客さま:「この商品、なんでこんなに高いの? 私、お金ないから、もっと値引きしてよ。」


 本当にお金を持ってない人は、外国に旅行なんて、できない。


 私:「うちのお店では、このあたりの集落の人たちが手づくりで商品を作ってくれていて、ひとつひとつにかかる手作業に見合った値で商品を買い取るようにしているから、あんまり大きな値引きは出来ないんです。」


 客:「だって、どうせ作っているのはインディへナ(先住民)なんでしょ?」


 おっと、そうきたか。

 この心ない言葉には思わずムカッときたけど、残念ながら、こういう考えのお客さまにもときどき出くわすので、できるだけ冷静に答えた(つもり)。


 私:「・・・お言葉ですが、先住民であろうが何人であろうが、仕事に見合った報酬を受けるのは当然のことです。先住民だから、安値でその労働費を買っていいなんて理屈はあり得ないと思いますが。」


 客:「でも先住民なんて、お金がなくてもいい暮らしをしているんでしょ?」


 私:「もしそうだとしたら、今頃うちのお店は存在してないです。・・・先住民にだって、教育や医療サービスを受ける権利があります。そして、残念ながら、ボリビアではこれらの基本的なサービスが無料じゃないんです・・・」


 こうした会話を続けていくうちに、最終的にそのお客さまは、買い手側からの値段ふっかけをやめて、こちらが気持ちだけ割引した値段で了承して、商品を購入してくれた。



 こういう出来事があると、あらためて、現地の小さな集落に暮らす生産者たち、そして世界各地から訪れる旅行者たちの両方とつきあう機会を持った「売り手」という橋渡しの立場として、「つくる人」と「買う人」の意識のギャップを埋めることの大切さを思う。なぜならそれは、世界の格差を縮めることにも繋がっていくと思うから。・・・というのは言い過ぎだとしても、「北」の国の人たちが「南」の国の人たちを自分と同等にとらえられる想像力を持ってエゴから解放されたとき、そして、「南」の人たちが「北」の人たちに対して卑屈にならない誇りと自立心を持ったとき、世界は少し変わると思うから。



 あぁ、なんだか。少しばっかり感傷的になってしまったワ。



 まぁとにかく、私は私にできることを少しずつしていこう。


 アマゾンの町では、日々、いろいろな出会いがある。


 今日お店を訪れてくれた第一号のお客さまは、青と黒のコンビネーションがとってもゴージャスなこのお方。


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 最高に寒いスル(冬になるとときどきこの辺りで吹く冷たい南風)がきた。


 いや、だからね。寒いのは、もう絶対どうしたって真剣に本気で嫌なんだってば! 勘弁してよ〜・・・と、心の底から愚痴ってはみるんだけど、パチャママさま(大地の母)の力には逆らえないから、いやいやながら受け入れるしかない。


 寒いからというだけでまさか7月の稼ぎ時にお店を臨時休業するわけにもいかないので、肩から毛布をかぶって震えながら接客をする私を見て、旅行者たちが笑う。というか、私にはこんなクソ寒い日にでもサンダルに短パン姿の欧米人の皆さんの方が理解不能なのですが。。。 同じ人間なのに、何故こうも身体のつくりが違うのか、とっても不思議だ。



 ところで、最近、温度・湿度計なるものを手に入れた。


 今まで、「暑い」とか「寒い」とか、曖昧なその日の体感温度を口にしてはいたのだけど、実際にアマゾンがどれほど暑くなりえたり寒くなりえたりするのかを科学的に調べてみたことがなかったので、一度ちゃんと計ってみなきゃ、とまえまえから思っていたのだ。


 そんなわけで、さっそく、今年一番寒い日のルレナバケの気温と湿度を計ってみる。ちなみに、その日の体感温度は、「うゎ、息が白いよ!」


 ・・・結果。「14℃」(一日だけ。)


 ほほぉ。そんなものなのか。個人的にはとっくに10℃切ってる自信があったのに。人間の(というより私の)体感温度なんて、いいかげんなもんなんだね。


 ついでに、その日の湿度はというと・・・「70%」


 タカっ!! 乾期でコレかい!と、思わず湿度計につっこむ。こりゃ、雨期は確実に100%いくね。さすがはアマゾンだね。ムシムシ度はピカイチなんだね。



 さて。そんな激寒の(?)一日が過ぎ、今日の気温は25℃、湿度はあいかわらず70%。毛布から一転して、ぽかぽか日和である。これなら、サンダルに短パン姿も許せるなぁ。



 そんなカプリチョッソ(気まぐれ)なお天気の、ルレナバケの冬なのだった。


 2ヶ月ほど前、ハンモックをひとつ肩に背負って、強い日差しの下を歩くひとりのオジチャンと出会った。


 人の良さそうなこのオジチャン、名前をホルヘ氏と言って、トリニダからサンタクルスの道中にあるグアラヨ族の村から初めてルレナバケの町にやってきて、自分とその家族でつくっている手織りのハンモックを売ることを試みているのだけど、一日中売り歩いているのに、まだひとつも売れない、と切なそうに言う。


 どれどれ、とハンモックを広げてみると、さすがは手織りなだけあって、織り目がとってもしっかりしているではないか。

 でも、売れない。なぜか。


 なぜならこの辺りには、観光客に目をつけた商売人がはるばるブラジルから売りにくる、機械織りのハンモックがお買い得すぎる破格のお値段で売られているのである。そして、その安さに、グアラヨ族のお手製ハンモックは対抗できないようなのである。


 確かに、オジチャンの言い値は張る。ブラジル製ハンモックの何倍もする。でも、頑丈さはオジチャンの保証付きだ。なにしろ、機械で大量生産される生地と違って、ひと織りひと織り、生の人間の手がかかって織り上げられたものなのである。ハンモック素人の私が見ても、織り生地の分厚さが目に見えて違う。触り比べると、よりいっそう違う。オジチャン自慢のハンモックは、家族何代にも渡って使えそうな丈夫さかげんなのである。


 そんなオジチャンが、今にも泣き出しそうに言う。「交通費をかけてわざわざ村から出て来たというのに、このままでは家族に顔見せできず、村に帰れない」と。


 あぁ、なんてこったい。

 買うよ、私。だから、元気だして、オジチャン!

 しかも、ハンモックだけじゃなく、もっともっとたくさんの商品を注文しちゃうよ。だから、ぜひとも、これからラ・カンビータの仲間になってくださいまし!!




 さて。そんなもんで、ハンモックやサイズ違いの肩下げバッグなど、さらなる注文をいれてあげると、少し元気になって、村に帰っていったセニョール・ホルヘ。


 と、その数日後、ホルヘ氏から電話がかかってくる。

 そしてオジチャン、またしても泣きそうな声で、こう言うではないか。

 「うちの奥さんが新しい注文のこと、信じてくれないんだ〜。お願いだから、セニョリータ(私のこと)から説明してくれ!」と。


 あぁ、オジチャン! 奥さんの尻に敷かれた様子が、かわいそうなんだけど、なんだかとっても微笑ましい。マチスタ(男性優位文化)の国にも、こんな夫婦もいるのだ。


 そんなわけで、あらためて私からオジチャンのパートナー(というか、ボス?)であるオバチャンに電話で注文の詳細を誠意をもって話す。「ホルヘさんに伝えた注文は本当のことだから、安心して、はりきって、ご家族やご近所のみなさんと素敵な商品を織ってくださいな」と。



 そして、先日、ついにオジチャンが帰ってきた。私の注文した商品たちの入った荷物をかついで。


 はい、そんなホルヘ氏、登場!

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 そんでもって、新しくご縁を得たオジチャンとそのご家族たちの手織り作品をご覧あれ。ジャ、ジャーーーン!

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 こうして、新しく縁を持てたオジチャンとその一族。これからいろいろアイデアを出し合って、素敵な商品を生み出していけたらいいなぁ、と思う。そして、そのうちオジチャンの住むグアラヨ族の村にもぜひ足を運んでみたい。
 数ヶ月前から世界を騒がせていた新型インフルエンザが、ここにきて、一足遅れでボリビアにも流入し、今更ながらなんとなしに騒ぎ始めている。

 今日のニュースによると、ボリビア全国の患者数が500人を切ったという。


 入ってくるのは遅いけど、一度現れたら広がるのは早いだろうなぁ、と思っていた私の予想通り、都市部を中心に着々と流行が拡大していっている様子。


 幸い、陸路18時間という山越えが遮るルレナバケの町ではまだ感染のケースは聞かないけれど、旅行者の多いこの季節のこと、いつウィルスが入ってきてもおかしくない。


 だいたいここの人たちはちょっと熱が出たくらいでは病院にかかったりしないから、入ってきたとしてもすぐには発見されないという可能性もおおいにあるし、私に言わせればここのお医者さんたちはどうにも信用ならないので、少々、先行きは不安である。



 このまえの日曜日、町の健康委員会の人たちが人通りの多い道のど真ん中でインフルエンザ撃退キャンペーンをやっていた。と、それはいいのだけれど、これがあまりに真剣味に欠けていて、笑えた。


 笑顔で「手を洗おう!インフルエンザに気をつけよう」ポスターを配っているのはいいのだけれど、なにゆえ、そこでブラスバンドのおっちゃんたちが楽しそうにラッパ吹いて、太鼓をたたいているのか。

 そして、賑やかに盛り上がるキャンペーン隊のお祭り騒ぎにぞくぞくと集まってくる好奇心旺盛な住民たち。もちろん、誰もマスクとかしてないし、下手したら、そのままみんなで手をつないで踊り出しかねない様子である。



 えーと。・・・なんだか、インフルエンザ感染防止どころか、むしろ煽っているようにさえ見えますけど? それでいいのか、ボリビア人!


 さらには、握手とほっぺチューの挨拶が基本であるスキンシップカルチャーの国ならではと言えよう、肘をつつき合う挨拶の方法を推薦するキャンペーンの、なんと微笑ましいことか。



 あぁ、この平和で陽気なルレナバケの町の人たちがどうかいつまでも笑顔でいられますように。


 夏。空が青くて、日差しが刺激的で、心と身体のエネルギーが充満して、どうにもじっとはしていられなくて、「さぁ、どこかに出かけよう!」と前向きにベクトルが向かう、ドキドキわくわくな季節。

 もうすっかりそんな時期なのですねぇ、日本は。


 7月には、各地でいろんな楽しげなイベントがあるみたいですよ、日本のみなさん♪


 今年の春からおつきあいをさせていただくことになったMiddlesさん@鎌倉は、海の家や鎌人いち場というイベントに出店されるそうです。

 同じく今年の春からのご縁のぐらするーつさん@渋谷は、ap bank fesフジロックフェスというふたつの野外フェスに出店されるそうです。


 さて、そんなとっても楽しげでウキウキな夏に向けて、ありがたくも日本のいくつかのお店から商品発注を受けました! ワーイ☆


 と、それはそれはとってもありがたくめでたいのだけれど、冬至を迎えたばかりの冬まっただ中な南半球のこちらでは、夏の香りはまだまだ先・・・と、うっかりいつも通りののんびりモードだったもので、発注の連絡を受けてから大慌てで在庫を集めて発送準備を進める、かくも見事なてんてこ舞いぶりを発揮。あぁ、反省。。。


 しかも、ルレナバケの田舎から日本へ直接商品を発送するなんて飛び技はもちろん無理難題というものなので、厚かましくもラパスの友人を発送プロセスに巻き込むはめに。。。 さらには、ラ・カンビータ店日本支部と勝手に私が指名する実家も大いに巻き込んで、「有閑マダム」なはずのうちの母上さまを「ヒマ無し内職マダム」へと変容させてしまう次第。あぁ、これまた、反省。。。


 甘いです、私。うっかりアマゾンの自然エネルギーに脳みそ溶かされ過ぎなのです。だからすぐにアワワワワと、てんてこ舞いです。それで、日々、いろーんな人たちを巻き込んで、助けてもらっているわけです。あぁ、反省、反省・・・。



 でも、これからも、ぼちぼち成長していきたいと思うのです。なので、みなみなさま、これからも広〜い心と長〜い目でおつきあいのほどよろしくお願いいたします!


 乾期で川が穏やかなこの季節、ここの男どもはそろって魚釣りに行く。アマゾン川の源流のひとつであるベニ川の上流や下流に出向いては、ミミズのついた釣り糸を投げて、水中を悠々とゆく獲物を狙う。


 私もこれまで何度も連れて行ってもらったけど、どうも私にはからきし魚釣りのセンスがないらしく、投げても、投げても、ほんの一匹も釣れない。「ヤッタァ、ひっかかった!」とヌカ喜んだら、たんなる木の棒でした、なーんて漫画のようなオチまでついてくる始末。


 ぜーんぜん、これっぽっちも釣れないもんだから、男連中が目を輝かせて熱中する魚釣りの面白みたるものが、はっきり言って私にはいまひとつよく分からない。


 だいたい、仲間たちで仲良くこぞって魚釣りに行ったからといって、現場ではなにもみんなでおしゃべりしながら和気あいあいとするわけでなし。結局、みんなそれぞれ離れた場所を陣取り、それぞれ勝手に釣り糸投げて、あとはただもくもくとひとり、川を見つめながら、釣り糸が揺れ動くのを何時間でも気長に粘り強く待っている。


 あぁ、なんてとてつもなく地味。。。 それなら最初から勝手にひとりで行けばいいやん?とかイジワルなことを心の中でこっそりつぶやく私。


 とにかく。私にはそんなふうにひたむきに川と向き合う根気も情熱もないので、すぐに飽きて釣り糸を放り出し、ひとりの世界にひたっている頑固な釣りバカたちを横目に、川辺で蚊たちと格闘しながら読書にふける。



 でも。誰かの釣り糸に魚が食いついたときの興奮は、確かに仲間が一緒の方が数倍楽しかったりする。

 そして、釣れたての魚を即席で料理して、その場でみんなでつつき合って食べるのは、これまた確かに数十倍おいしいのである。



 そんなわけなので、地味な釣りの部分は物好きで一途な男諸君にまかせて、私は今日も食べる方に専念しようではないか♪


 気持ちよく晴れたある日曜日、友人に誘われて、カヤックを漕いでベニ川をぶらりとしてきた。


 初めてのカヤック漕ぎに最初はドキドキ。ちゃんとうまくみんなについていけるかな。。。


 という私のひそかな心配は無用だったようで、乾期の今の季節、川の流れはゆったりとしていて、右、左、右、左、とパドルを漕いで前に進むのにもだんだん慣れて、なんの問題もなし。サンサンと降り注ぐお日様の下で、普段は滅多に使わない腕のチカラを振り絞って舟を漕いでいると汗がしたたってくるけれど、木陰に入ると自然の空気がひんやりと肌に触れて気持ちがいい。


 観光客の乗った屋根付きモーターボートや、現地人のペケペケ(名前通り、ペケペケペケペケ・・・と音を立てて走るボート)とときどきすれ違ったり追い越されたりして、お互いに笑顔で手を振り合う。


 しばらく水と緑を堪能しながら舟を漕いで上流に向かうと、川の真ん中の小さな島に着く。そこで舟を乗り上げると、ひと休み。持って来たフルーツやお菓子を食べたり、浜辺で水浴びしたり、ちょっとはしゃいで仲間たちと泥掛け合戦をしたり。アラ、青春♪ 疲れたら、浜辺で寝っ転がってもいいし、そこらで勝手に釣り糸を投げてる輩もいる。


 あぁ、なんてのどかで素敵な一日の過ごし方なのでしょう。。。


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 さてさて。

 こんなアウトドアで優雅(?)な私の一日を羨ましく思われるみなさん。朗報です!


 この度、La Cambita店では、ルレナバケで個性的に活躍する友人たちとのコラボで、以下のような体験型オルタナティブツアーをご紹介していくことにしました☆


* ベニ川をカヤックで漕いで周遊する半日or一日ツアー
(集落のロッジに泊まったり、山上の見晴し台に登ったりなどのオプション有り。ちなみに、乾期&晴れた日限定です。)

* 乗馬でジャングルをお散歩する半日or一日ツアー

* 民芸品をつくる集落を訪れる一日ツアー


 ルレナバケに来たら、もちろんお目玉であるパンパスツアーに行ってワニさんやおサルさんたちとの出会いを楽しむのも良し。でも、まだまだ時間に余裕のある人、もっともっとのんびりとここの大自然と触れ合いたいという人に、ぜひともオススメしたい一日の過ごし方シリーズなのです。


 まぁ、あくまで私は多忙な友人たちに代わってこれらのツアー商品をご紹介するだけで、私がみずからツアーガイドになったりなどはもちろんしませんが。だって私なんかがガイドでは参加者の人たちも不安だろうし。。。笑


 そんなワケで、上記のツアーにご興味のある方は、お気軽に声をおかけくださいまし!


 日本はそろそろ梅雨の季節なのかなぁ。


 南半球のこちらでは、私の苦手な冬がぼちぼち訪れ始めている。


 先週、スラッソSurazo(アルゼンチンあたりから吹く南風)がやってきて、ボリビア中が急に寒くなり、ルレナバケでも30度を越える日々から突然20度ちょっとの肌寒い日がやってきた。明け方なんかは、霧が地面近くまで降りてきて、なんだか無意味にミステリアスな風景で朝を迎える。


 そんな寒くて暗くて気持ちも身体も縮こまるなか、なんとしたことか、ルレナバケよりも何倍もムダに寒いラパスに上京するハメになった私。ラパスの気温は、ひと桁台。。。あ〜、気が重い。


 まったくもって気が進まないながらも、行くことになったからには防寒準備は万全に、ダウンジャケット着て、ブーツ履いて、ニット帽かぶって、マフラーぐるんぐるんに首に撒きつけて、仕上げに毛布で身体を丸ごとつつみこんだミノムシ状態で、コカ茶を旅のお供にバス旅を耐えきる。



 そして、今回の上京目的である外国人身分証の更新、ヒッピーパンツやアクセサリーパーツの買い出し、日本への商品発送、etc.をちゃっちゃと駆け足で済ませると、逃げるようにルレナバケに帰ってきた。


 帰って来てみると、今年第一弾のスラッソはもう去っていて、太陽のサンサンと降り注ぐお馴染みのトロピカルな景色! あ〜、ありがたや☆


(でも朝晩はぐぐっと冷えるので、この季節にルレナバケに来られる方は服装などに要注意!)

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 ここのお母さんたちは本当によく働く。世界中どこの土地のお母さんたちもみんな立派で素晴らしいと思うけど、田舎のお母さんたちはよりいっそうパワフルだ。


 まず、なにしろ、ちょっと呆れてしまうほど子だくさんである。うちのお店でおつきあいする生産者の中には、私より若いのにすでに5人の子持ちのお母さんがいる。幼い顔立ちの10代シングルマザーもいる。まだ小さい自分の子どもと自分の孫を同時に育てている、おばあちゃんとは到底言えない若さの女性もいる。


 それに、ここの一般家庭には、洗濯機も掃除機も電子レンジも食器洗い機も冷蔵庫もないから、家事は何から何まで手仕事だ。小さな集落に行けば、それこそガスも電気も水道ないから、夜が明けたら川や井戸で水を汲んで、薪で火を起して・・・と、ますます日常の仕事が多い。


 さらには、市場で物を売っているのもお母さんたちだし、うちのお店に商品を卸してくれている生産者の人たちもほとんどみんなお母さんたちなのである。いったい、ここの男どもは何をしてるんだか。。。

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 さて。昨日の5月27日は、ボリビアでは母の日だった。

 ボリビアにおける母の日というのは、公式の祝日とまではなっていないものの、多くの職場で、世のお母さんたちには休息日が与えられる。


 そして、普段は毎日朝から晩まで働き通しで奮闘するたくましく偉大なお母さんたちを、この日は家族が、そして社会全体が、至れり尽くせりで労って、感謝して、盛大に祝福する。


 学校では子どもたちが踊りや朗読を披露したり、家では夫や息子たちが慣れない料理をしたり、夜は女性たちがパーティーに出かけられるよう家族たちが家の留守番をしたり。

 給付金政策がお得意のエボ政府(前例:老人への年金制度の改革、低学年の子どもたちへの給付金の実施、etc.)は、この日、全国のお母さんたちに向けて、ボリビア独立戦争時代の女性英雄の名前を付けた給付金を発行した。


 ちなみに、うちの店を手伝ってくれているレティシアもふたりの子持ちのお母さんなのでこの日は休暇をあげて、私は店で日常と変わらない一日を過ごす・・・はずだったのだけど、夕方になって、やっぱりお母さんである友人から誘いを受けたので、ちゃっかり私も母の日フィエスタに便乗して、飲めや踊れやの楽しい夜を過ごしたのだった。


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 行き当たりばったりで始めた活動も気づけば早3年半。自然素材の雑貨を販売するという仕事はかなり自分の趣味の世界だし、現地のアルテサニア作家さんたちとのおつきあいや世界各地から訪れる旅行者たちとの出会いも毎日とっても楽しい。あくまで細々とのんび〜りな活動とは言え、一応食べていける収入もあって、言うことなし。


 ・・・なのだけど、あえて贅沢な不満を言うならば、自分のお店という責任を抱えて、なかなか自由に動ける時間が取れなくなったこと。


 基本、週7日間(つまり無休)午前8時から午後9時まで営業しているので、自由に動けるのは夜9時以降だけ。日中は、ちょこっと店開けて市場に買い物に行ったり、ご飯を作ったり、洗濯をしたり、ネット屋さんに行ったり、といった日常の用事を済ますことさえなかなか自由にはままならず、ましてや遠出して集落の生産者さんの下に出かけていくことなんかめっきり少なくなってしまった。(そのかわり、毎日日替わりで違った集落から生産者さんたち自身が私の下に顔を出してくれる。)


 お店の活動もだいぶ落ち着いてきたことだし、そろそろもうちょっと自由に動ける時間が欲しいよなぁ・・・。


 さて。そんなわけで、この度ついに決断! 今回、私の旅行休暇中に店番をしてくれていたレティシアに、このまま継続してしばらく手伝いを続けてもらうことにした。


 世間知らずな私は人に雇われた経験も少ないけど、人を雇った経験はもっとないので、こうして第三者の人間に活動に参加してもらって、いろいろ学ぶことがあると思う。だらけ気味になってた平凡な日々に気持ちのいい緊張感を与えることにもなるかもしれない。それに、少し自由になった時間をこれからどう活用するかという楽しみもできた。


 と、なんだか久々の変化がちょっと新鮮なこの頃なのである。

 ルレナバケに戻ってきて、ちょうど一週間が経った。


 私がいない間のお店の営業は、私のパートナーのウゴと、最近お店を手伝ってくれているレティシアという女の子がふたりでローテーション組んでやってくれていたのだけど、なんせ丸々2ヶ月もほったらかしにしていたもんだから、その期間にアルテサニア作家さんたちから届けられた商品たちの納品登録やら、売上、支出etc.のパソコン入力、在庫確認作業などなど、とにかくアレやコレやと片付けなきゃいけない仕事がいっぱい。。。


 それに加えて、たったの二ヶ月ぶりにも関わらず、なにしろ田舎の人たちは井戸端会議のネタ探しには目がないから、アチラコチラでいつも以上にお声がかかる。「ずいぶんご無沙汰じゃないの。」「長いこと、どこ行ってたの〜?」と。そんなわけで、市場や道ばたで出会う人たち、お店をのぞいてくれる人たち、アルテサニア作家さんたち、親しい友人たちとの再会のご挨拶と世間話に花が咲き・・・。


 あぁ、今日も仕事がススマナイ!


 いざ、地球半周の旅。

 大阪から東京へ。東京からLAへ。奇しくも、豚インフルエンザにみずから近づいていくこととなった、能天気な私。


 ロスの空港に着いたら、そこには花粉の季節の日本並みにたくさんの怪しげなマスクマンたちがぞろぞろいて、ちょうど私の着いた便と重なってメキシコ航空が着いちゃったもんだから、到着口を出るとカメラを持ったリポーターたちの大袈裟なお出迎えを受ける。(私は素通りですが。)


 ロスではラテン人街に民芸品屋さんを見に行こうと思っていたのに、まわりのみなさまに「豚インフルエンザ感染が怖いから、今はそこはやめた方がいい」と止められてしまい、予定変更。ベトナム人街でフォーと生春巻きを食べ、浜辺をお散歩してから、夜は港のレストランでシーフードの食べ納めをする。(いつものことながら、食べてばっか!)


 翌日は、ロスからマイアミへ。そこまではまぁまぁ順調だったのだけど、マイアミからラパス行きの便への乗り継ぎタイムが小一時間、というアメリカン航空のじつに無茶なスケジュール組みによって、見事、乗り継ぎ失敗。・・・とりあえず、笑っとこうか。ワッハッハ。なにしろ、マイアミからラパスへの航空便は一日に一便しかないのだ。そして、時刻は真夜中。


 でも、乗り遅れたのは私がトロいせいなんかでは決してこれっぽちもありえなくて(これ重要!)、完全にマイアミ着が小一時間ほど遅れたせいなわけで、夜中のマイアミ空港にぽつんと取り残された可哀相な私には、なんとアメリカン航空からヒルトンホテル一泊券が支給される。あぁ、なんてラッキー!(てか、数年前にも全く同じことがあったような・・・。学習しないのか、アメリカン航空さんよ。)


 こうして私が足止めを食らっている間にも、世界各地で豚インフルエンザがますます脅威をふるっていた模様。だんだんドキドキしてくる。

 う〜む。なんとなく豚インフル菌は不気味だし、まぁ、マイアミは前にも来たことあるし(Viva! アメリカン航空)、だいたい車がなきゃアメリカではどこにも行けない不便さをもうつくづく思いしらされているし。というわけで、今回の予定外マイアミ滞在ではほとんど町をウロつくことをせず、おとなしくプール付き5つ星ヒルトンさまのお世話になっておいた。


 そんなこんなで、ようやくラパス到着。ここでも私は何事もなくスルーだったのだけど、あとから聞いた話では、私が着くはずだった前日に、体調不良でラパスの空港から病院に直行させられた旅行者たちがいたとか。しかもその中の一人が韓国人女性で、その日着くはずだった私がいつになっても音沙汰無しなもんだから、私の到着を待っていた人たちは、マスクつけて病院に運ばれる韓国人女性の姿をテレビで見て、「ナツミが豚インフルエンザで病院に収容された!」などと、あらぬ誤解が生じていたりもして。・・・いやぁ、かたじけない。わたくし、その頃、ひとりヒッピー姿で無料ヒルトンをエンジョイしておりました(笑)



 さて。アメリカを出て96時間以上が経った今もピンピンしてるから、たぶん大丈夫。病原菌はもらってない。いつもどおり、とっても元気です。私。


 そんなわけで。ただいま、ルレナバケ!

 今回も桜の季節を十分満喫し、日本ならでは、実家ならではのおいしいものを腹いっぱい食べて飲んで、日本海を眺めたりもして、温泉にもぬくぬく入ったし、出雲大社に行ってさらなるご縁と家族のシアワセと世界のヘイワをお祈りして、・・・なーんてことをしているうちに、あっというまにジパングホリデー期限切れ。


 もう帰国ですよー。あと数時間後には飛行機乗って、海越え、山越え、と、いつもながらのロングロングローーーングジャーーニーーーーが待っているわけであります。エイ、気合い入れて頑張れ、私!


 いやはや、なかなかなんと。リラックスしながらもぼちぼち生産的というか刺激的というか、とっても楽しくって充実した日本滞在だったのではあるけれど、いくら普段からのんびり生きているとは言え、さすがにほら、これ以上長らく本業の方をほったらかしにはできないし。こっちで学んだいろいろを忘れぬうちに、そろそろ向こうに帰らねば。


 そうそう。ところで、今回は米国西海岸に寄っていくのデス。別にこれといった目的とか用はないのだけれども。でも、じつはそこは私の生まれ故郷だったりもして。フフ。英語すっかり忘れちゃってるけども、私、こんなことで大丈夫なのカシラン。


 そんなわけで、日本のみなさん、ありがとう。会えた人も、会えなかった人も。また会えるかもしれないその日まで。Adios, take it easy!
 行ってきましたよ、はい。異国の地、東京へと。


 それはそれは、もう。なかなかなんと、予定もビッチリ入っちゃって、あら大変! 電車マップを片手に、あっちをフラフラ、こっちをフラフラと、田舎のジャングルっ子は都会ジャングルを彷徨いましたよ。そりゃあ、もう。人の波に揉まれ、気を失いそうにもなりましたとも。

 でも、でも、なんとか。無事に、生きて帰ってこれました。。。

 

 さて。まぁ、そんなわけで。あっという間の4日間の旅。未来につながりそうな、素敵な出会いもあれこれとあったのです。


 まずは、鎌倉にあるmiddlesさん。最寄り駅は、鎌倉からのどかな二両電車にユルユルとゆられて着く長谷駅で、ザ・大仏さまへ向かう道中にあります。なんだかのんびりしてて、古都ぽくって、趣きのある町並みに、世界各地の先住民族から届けられた手づくり商品たちが揃うクラフトショップがあるのです。つくり手の民族性や伝統文化を伝えることを重視していて、商品ごとにそのバックグラウンドが詳しく紹介されているのがとっても素敵! 私の暮らすルレナバケ周辺にはタカナ族、モセテネ族、チマネ族、エセ・エハ族といった少数民族がいて活動をともにしているのですが、彼女たちの商品も置いていただけることになりましたーー。

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 次に向かったのは、同じく長谷駅でこちらは海辺を眺めながらヘンプ(麻)の自然フードが味わえるカフェ麻心さん。オーナーはもとヒッピ〜旅人さん。ジャングルの木の実アクセを道ばたで売っていた経験や日本で活動を広げるポイントなどを聞かせてもらい、その後はわが故郷ボリビアで仲良くなったヒッピーともだちとも再会し、ヘンプビールを飲みながら、アラ、すっかりリラックスモード♪


 土日は、今回の小旅行のお目玉でもあった、代々木公園のアースデーイベントにGo!


 フェアでピースでエコでハッピーな感じのお店たちが、もう所狭しとその場を埋め尽くしていて、物を手にとってみたり、お店の人とおしゃべりしてみたり、いや〜なんとも心あたたまるおもしろいイベント☆ ただし、人の多さだけはどうも私は慣れなくて、ちょっと辟易していたのだけど。。。


 ここには、今回の上京の旅で私がたくさんのつながりをつくれるよう計らってくれたユリちゃんがブースを出していました。ユリちゃんはペルー・ボリビアのアンデス地方のアルパカ商品を自分でデザインしてPuenteというオリジナルブランドで「手づくり」「自然素材」「つくり手とのつながり」を大事にした、あたたかくて素敵な商品を日本各地に届けています。共感したり、見習いたいところが、そりゃあ、もうた〜くさん!


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 上の写真は、渋谷に店舗を持つフェアトレードのお店ぐらするーつさんの出展ブース。ここの方ともお話することができて、うちの商品たちを一部引き取ってもらえることになりました! 「ぐらするーつ Grassroots」とは、英語で「草の根」という意味。地域に根付いて、草の根っこのように世界へつながりを広げていくという活動スタンスは、まさしく私の目指すところでもあります☆


 さて。月曜日には、中目黒の駅前にある南米雑貨のお店humanoさんを訪ね、ここでも新しいつながりを作らせていただきました〜。店長さんはこれまた旅人さん! 旅先で見て、触れて、感じて、そんなひとつずつの小さな小さなストーリーがそのままお店になったような、そんなハートフルでラブリーでポップなお店なのです。

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 いやはや。たくさんの新しい出会い。もっと、私も頑張ろう!って元気がでました。そして、何年ぶりに会う友人たちや我が弟くんとの再会も果たし、慌ただしくも充実した小旅行となりましたとさ。めでたし、めでたし☆
 箕面の山奥にひそむ阪大外国語学部のキャンパスで、開発環境学部の交流会に呼んでいただき、お決まりK先生のお得意手づくりカレーと手づくり野菜サラダなどをご馳走になったあと、協力隊時代から今の活動にいたるまでの経験なんかをさらりと紹介させてもらった。

 学生身分を卒業して早7年。会社勤務経験なし。異国暮らし10年、うちジャングル暮らし6年。。。

 そんな、ちょっと(?)非社会人的な生活を送る私は、何を隠そう、プレゼンテーションというものがめっぽう苦手なのだけれど、でも、まぁ、たまにはこういうふうに現役大学生の若い人たちとおしゃべりして刺激を受けるのも、悪くない。うん、全然、悪くない☆


 春だしね。なんとなしにルンルン♪と、学生気分を味わったのでありました。
 春うらら。京の都をぶら〜りとしてきた。


 知恩寺の手づくり市。平日なのにずいぶんとたくさんの人がきていて、みんなとても生き生き楽しそうにお買い物をしていた。木のもの、石のもの、布のもの、穀のもの、etc、etc... 物の溢れる日本であっても、やっぱり人は、自分だけが見つけた「手づくりの一点もの」に心が動かされるのかもしれないなぁと思うと、なんだか嬉しい。


 お世話になってます、シサム工房さん。京都大学のすぐ近くにある本店と新京極商店街に近い六角通り店、それぞれにて商品を預かっていただく。(書きそびれてたけど、先日、大阪堀江店にも少しばかり卸させてもらいました♪)それにしても、ここのオリジナル商品たちは本当にみんな素敵で、思わず着てみたりかぶってみたり、連れて帰りたくなるものばかり☆


 最後は、京都の町で昔ながらのお風呂屋さんを営んでいる友人を訪ね、短い時間ながら近況を語り合う。慌ただしい現代生活の波に飲まれることなく、のんびりとストレスフリーな暮らしに身をまかせる姿が自然な感じでいいな。


 なんだか、やんわ〜りと充実した一日だった。

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 大阪といえば、「お笑い」! そして「お笑い」といえば、吉本新喜劇☆


 さてと。

 いや、別に吉本新喜劇を見てきたよ〜、とかいう話ではなく。


 じつは、この新喜劇が生で見られるNGK(なんばグランド花月)の裏手にあるお店、ヌチグスイさんに今年もお邪魔してきたのです。


 まるで初夏のようなあたたかい日。お店に一歩はいると、そこはなんだか南の国の香り・・・。

 というのも、なにしろこのお店の目玉は、沖縄やむちん(琉球のことばで「陶器」のこと)なのであります。こだわり店長さんが年に数回沖縄に飛んで、いろいろなやむちん作家さんから直々仕入れてくる、すべて一点ものの思い入れの深い素敵な商品たちに、思わずうっとり♪

 そしてまた、世界各地からのフェアトレード商品も置かれているこのお店に、沖縄よりもっともっと遠い常夏の地からきたうちの子たちも並べてもらっているのです。


 みんな、誰かの手に渡って、その人のヌチグスイ(琉球のことば、「命の薬」)になれればいいなぁ。



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 ほろ酔い気分の帰り道に、またまた思わず、パシャッ。

 満月の下の夜桜とは・・・、いや〜、参りました! こりゃ、もう一杯飲めるかな♪

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 何度でも言っちゃうけど、日本の春ってス・テ・キ♪

 電車に乗っていても、スーツケース(営業用)をゴロゴロ転がしながら歩いていても、いや〜もうなんだか、顔が勝手にニマニマしてしまう。だって桜は満開だし、ぽっかぽか心地よいお天気だし、お散歩する家族づれはほ〜のぼのだし。

 そんな気持ちの晴れわたるこのごろ、ニマニマ、ゴロゴロ、お散歩がてら、営業がてら、訪問してきたフェアトレードのお店たちをここにご紹介します。



 神戸の元町商店街の中に堂々とお店を構えるみみずく舎さん。ここはフェアトレード商品だけでなく、たくさんの作業所からのあたたか&おいしい品や、能登地震後の復興支援から始まった味のある品が並べられており、それらを手に取り眺めながら、フェアトレードコーヒー・紅茶を飲めるカフェスペースで、もれなく、明るくて元気な店長さんとのおしゃべりまでも楽しめちゃうお店です。 ・・・で、おいしいコーヒーとパウンドケーキをいただいてのんびりくつろいでいるうちに、うっかりお店の写真撮らせてもらうの忘れてた〜。



 阪急神戸線の岡本駅周辺には、とってもオシャレでかわいいお店がたくさんあって、歩いてたらそれはそれは楽しくッてしょうがない♪ そんな素敵な地区に、なんとふたつもフェアトレードのお店が! ひとつは、リエゾンさん。この庭園への入り口のような扉の向こうには、ほんわか店長さんのフワフワ優しい空間があるのです☆

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 そして、京都に本店があるシサム工房さんの、こちらは去年オープンしたばかりの岡本店。広くゆったりとした店内に、ナチュラルテイストでセンスが良く、しかもたっぷりこだわりを感じるインテリアや衣服、雑貨などが素敵に並べられていて、いつまでもずっとそこにいたくなる感じのお店であります。しかも、ほかの支店も含めて、なぜかシサム工房の店員さんたちはなんとまぁ、みな美人揃い!

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 あぁ、もう。気分ヨシ☆
 
 まったく私は、営業しに行ってるんだか、癒されに行ってるんだか(笑)。とにかく、そ〜んなあったかいお店のみなさまとおつきあいさせていただき、本当にぬくぬく、シアワセな春なのです♪




 (↓おまけ:スーツケースをゴロゴロ転がしながらの帰り道、実家近くで思わずパシャッ! まさに、「桜並木」の名称がふさわしい。Viva、箕面!)

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